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大好きな東京から発信する建築系クリエイティブユニットmosaki(田中元子+大西正紀)のブログ

遅まきながら「ゼロ・グラビティ」を鑑賞してきました。

遅まきながら「ゼロ・グラビティ」を鑑賞してきました。
否、この作品に対しては、体験してきた、と言ったほうが、より正確かもしれません。

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個人的な嗜好で言ったら、まあまあ。でもこの作品が現れた意味を考えると、新たな時代の突入を感じずにはいられません。現代の極限に触れられる、と言っても過言ではないでしょう。

感覚的には、超ハイテクのジェットコースターに乗った気分。91分が5分程度に感じるくらい、のめり込みました。映画でこんなにも時間を覚醒させられる体験、初めてかも知れないなあ。

 


これから観られる方もおられるでしょうから、ストーリーは割愛しますが、仮にストーリーを知らされてもなお、楽しめるはず。

ストーリー云々より、とにかく新時代の迫力。なんだかこれまでで、もっとも本物の宇宙に近い気がする、そんな擬似宇宙旅行を体験できる。しかも娯楽の範疇を超えずに!こうしたことが、この映画の本質的な価値じゃないかな。

作品中「どんな結末になろうと、これは最高の旅」というセリフがあるんだけど、この作品そのものを言い表していると思います。

好き嫌いで言えば、かなり個人差が出る作品だとも思うし、だけどとにかく、語りたくもなるし。そういう意味では「風立ちぬ」と似た存在感でもあります。映像美が素晴らしく、細かいところまで丁寧につくられている、という点も、相通ずるものがある気がしました。

とはいえ、他の絶賛しているひとほど、強くお勧めする気にはなれないし、上記の理由から、カップルで見に行くのは、やめといたほうがいいんじゃないかな、とも思うけれど、

今、映画にできることの先端を目撃するという意味では、見ておいて損はないというか。他の作品をこれから見る際の、ひとつの定規になるんじゃないかな、と思います。

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田中元子(たなか・もとこ)