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大好きな東京から発信する建築系クリエイティブユニットmosaki(田中元子+大西正紀)のブログ

大好きな難波和彦さんの絵本「家の理」ついに予約開始!

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大好きな難波和彦さんの絵本「家の理」ついに予約開始!家の歴史を巡りつつ、いい家って何か、論理的にひもといていきます。最小文字数で難波さんの住宅観に触れられる、マジカルな一冊!


堀越優希さんのイラストがまた、サイコーなの!!ポスターにしたくなるのは、私だけではないはず!!

そして僭越ながら、今回も私たなかが、一筆入魂の解説文を書かせて頂きました。私がどうしてこんなに難波さん好きなのか、よくよくわかるようになっております笑。ぜひ本編と合わせて、最後までお読み頂きますよう!まじで!何卒!!

 田中元子(たなか・もとこ)

建築。ていうか、建築家。やばくない?

あのさ。
今日、ある取材を受けていて、またひとつ、気になったことがあるんだけどね。

建築。
ていうか、建築家。
やばくない?

今、誰に欲しがられているのだろう。
どこに、未来的勝算があるのだろう。

前から言ってるけど、このままじゃ、着物とか骨董品とかと、同じになるよ。
どんなことがやばいって思ってるか、ちょっとだけ、書くね。

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トラフ建築設計事務所個展「ここをホッチキスでとめてください。」オープニングに行ってきました。

トラフ建築設計事務所個展「ここをホッチキスでとめてください。」オープニングに行ってきました。

鈴野さん曰く「ここはトラフの頭の中」!その通り、会場に入った途端、楽しいトラフワールドが始まります。んー、こんな簡単に、楽しいって言っていいのかな。ユニーク?違うな。かわいい?違うな。

私は『トラフの小さな都市計画』(平凡社という絵本で、解説文を執筆させて頂いているのですが、実はそれを書くまで、トラフについて言語化することに、とっても抵抗を感じていたのです。や、正確に言うと、避けていたというか、逃げていたというか。おもしろーい、きれーい、かわいーい、それで済ませちゃおう、みたいな。

違う、違うの。そんなんじゃないの。

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さわひらき個展"UNDER THE BOX,BEYOND THE BOUNDS"のオープニングに行ってきました。

さわひらき個展"UNDER THE BOX,BEYOND THE BOUNDS"のオープニングに行ってきました。
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ひらきくんの作品って、これまでに資生堂ギャラリーや水戸芸で見てるけど、毎回、わかりづらいなあ、一体何だったんだろう、って思ってた。だけどね!今回の展覧会ではひとつ、発見があったの。それは「わかりづらい」「何だったんだろう」そのままで、いいんだってこと!

展覧会場をそぞろ歩いていると「言葉に出来ない」気持ちになる。唖然として言葉を失う、みたいな比喩じゃなくてね、ほんとに。


夢のようでもあり、妙に現実みたいでもあり、不快とも快ともつかなくて、怖いような、美しいような、

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キャサリン・フィンドレイさんが亡くなったとの訃報に触れ、信じられない気持ちでいます。

 キャサリンを初めて知ったのは、今から15年以上前。当時町田に住んでいた私は、小田急線の車窓から、好きな建物をチラリと見られるのが、密かな楽しみでした。その建物こそ、牛田フィンドレイの設計によるTRUSS WALL HOUSE。建築家と大工の違いも知らなかった私が、あるきっかけで、建築に興味を向けていた頃でした。

 建築については完全に独学で、当時、建築のことを話す友人もいなかったので、私は当時、いろいろな勘違いをしていました。後に聞きかじった「コルビュジエ」なる人名は最初、ふいに出てきた若手建築家だとばかり思っていたし、牛田フィンドレイのことは、自分のような素人が好きになるくらいなんだから、日本中が知っている超有名人なんだって思ってた。そう、私の中で牛田フィンドレイは、スターでした。

 そんなスターに、まさか大西が世話になるとは、夢にも思っていなかった。小田急線からTRUSS WALL HOUSEを眺めていた数年後、大西と知り合い、大西の卒業旅行と称して一緒にロンドンに遊びに行き、そこで大西は偶然にも、キャサリンの事務所の門を叩くことになったのでした。

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映画「立候補」を鑑賞。

映画「立候補」を鑑賞。
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映画の感想から言うと、正直、物足りなかった。エンターテイメントにしよう、オシャレにしようっていうスケベ根性が映画全体に蔓延していて、本当に余計。最近のドキュメントって、こうなの?

ひとえに、マック赤坂ら泡沫(と呼ばれてしまう)候補という対象の面白さだけは確かな作品。もう、それに支えられた映画だと言ってもいい。あれだけのものを追うなら、映画の作り込みでヘンに色を付けなくてもいいのに。泡沫候補たちの具体的な政策とか人柄はほとんどわからない。そこを敢えてすっとばすことにしたのかも知れないけれど、インタビュー、もうちょっと深掘りできなかったのかね。

ただ彼ら自身、何らかの使命感から出馬しているのであって、

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遅まきながら「ゼロ・グラビティ」を鑑賞してきました。

遅まきながら「ゼロ・グラビティ」を鑑賞してきました。
否、この作品に対しては、体験してきた、と言ったほうが、より正確かもしれません。

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個人的な嗜好で言ったら、まあまあ。でもこの作品が現れた意味を考えると、新たな時代の突入を感じずにはいられません。現代の極限に触れられる、と言っても過言ではないでしょう。

感覚的には、超ハイテクのジェットコースターに乗った気分。91分が5分程度に感じるくらい、のめり込みました。映画でこんなにも時間を覚醒させられる体験、初めてかも知れないなあ。

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建築意匠に携わる人々は今、ワクワクしているだろうか。

建築意匠に携わる人々は今、ワクワクしているだろうか。
7年後にオリンピックが来る。関わり方にもいろいろある。今ならまだ、やれることがある。そんな中で、ワクワクしているだろうか

建築意匠がワクワクしてはいけないようなムードになって、どれくらい経つだろう。もう新しい建物は要らないんだ、つくること自体が罪な時代なんだ、すべてがシュリンクする一方なんだ。そう聞かされて、どれくらい経つだろう。

それでもワクワクしてなきゃならないのが、

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